小説

そして、バトンは渡された  瀬尾まいこ  文春文庫  

「困った。全然不幸ではないのだ。」

この物語はこの言葉から始まる。

17歳の優子には父親が3人、母親が2人いる。入れ替わり立ち替わりする家族の形態。それだけで数奇な運命に感じるが、優子は5人の親それぞれに愛情を注がれて育ち、前向きに生きている。

5番目の親、森宮さんが作る朝のカツ丼、二日連続の餃子、長文メッセージのオムライスなど森宮さんの愛情たっぷりの料理も物語のアクセントになっている。

血の繋がりがない家族と暮らしてきた優子がどんな家族をつくっていくのか‥6人目の親として幸せを祈りたい

うーたんのひとりごと 優子は名前の通り、優しくて素敵な女性です

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